カーテンの作り方
T カーテンのスタイル
  カーテンは、単に目隠し、日除け、防音、保温といった機能面だけできめてゆくのでなく、、
  その人のライフスタイルを実現するインテリア空間の大きな要素として考えてください。
  そのことを頭に入れて、@カーテンのつり方AデザインB素材などを決定してゆきます。
         @つり方
 
         Aデザイン
          カーテンの形は左右に開閉できるもの、上下に開閉できるもの、さらには、布を
     フラットに使うもの、縦または 横にひだをいれてボリュームをもたせるものなど
機能面、装飾面からの目的に合わせ 多岐にわたります。
     カーテンレール、カーテンアクセサリー、カーテン上部の上飾りを目的に合わせて
効果的に活用することも大事な要素です。
   
U 採寸方法及び要尺
 1.採寸

   @ レールがとりつけられていない場合は、できるだけレールをつけてから採寸してください。
    横巾   レールの巾(両サイドの固定されるランナー間の長さ) 窓巾より10cm〜20cm長くなります。
    高さ   掃き出し窓 ランナーの下端からカーテン下端までの長さ(床から1センチほど上) 
          腰窓      ランナーの下端から窓下枠から15〜20cm下がったところまでの長さ
                    ※ランナー レール内を左右に移動する部品。ここにカーテンのフックが
                            取り付けられることでカーテンが開閉できるわけです。
          
  Aレールの見せ方
    Aタイプ  レールを見せるタイプ。装飾レールなどレールがポイントになるケースに使用。
    Bタイプ  レールを隠すタイプ。正面付のドレープ側などに使用)
    
           レールの見せ方の方法により、カーテンの丈の仕上がり寸法は、@の採寸寸法に下記寸法を加算する。
              A-1   Aタイプ  ランナーの高さ分 (ランナーを隠すため) 1cmほど
              A-2   Bタイプ  ランナーの高さ分+レールの高さ分 (ランナーとレールを隠すため) 4cmほど 
                         
  Bカーテンの仕上がりサイズ
   ◎仕上がり巾 = @の横巾 + ゆとり(@の3〜10%) 
    カーテンの巾は適当なゆとりを加算します。
            カーテンレールの長さそのものをカーテンの仕上がり巾にしてしまいますと、カーテンの布本来の美しさ
    が引き立たないばかりでなく、両開きカーテンの場合は中央の合せ部が目隙になるなどします。
    カーテンは適度なゆるみがあったほうがきれいにみえます。洗濯による縮みをカバーする役目もあります。
    ポリエステルのレースのような素材は、3%程、縮みやすい素材は10%程と適当なゆとりを按配してください。

   ◎仕上がり丈 = @の高さ + { A-1Aタイプ1cmほど 又は A-2Bタイプ4cmほど }
    丈も重みによる伸び、洗濯などによる縮みを考慮する必要があります。
    素材により適当なゆとりを按配する事が必要です。 丈は綿など縮みやすいものは水通しするなど対策してください。
    
 2.生地の要尺
      カーテン仕上がり巾200cm、カーテン仕上がり丈240センチ、生地の巾110cm、生地の1リピート60cm
      ヒダ倍率2倍とします。
       ※リピートとは、柄物の場合柄の頭から次の柄の頭までの距離を指します
       ※ヒダ倍率は、レール巾に対して何倍の生地を使うかということ
です。
         一般的には、2倍ヒダ(レール巾の2倍のボリュームの生地を使うことです)です。
         レースカーテンのような薄物は3倍ヒダも作られます。  
  @タテリピートの必要数(A)を計算(小数点以下切り上げ)
   A=(仕上がり丈+縫い代約30cm〜40cm)÷タテリピート・・・・・(小数点以下切り上げ
          縫い代 上部折り返し=芯地巾1回巻き込みができる要尺。 9cm巾芯地で 10cm
                         レースのように透ける素材の場合は、2回巻きで20cm

               裾の折り返し=10cm巾の三つ折りで20cmの要尺
            A=(240cm+30cm)÷60cm=4.5=5となります。
  A1巾分の長さ(裁ち切り寸法)Bを計算
   B=タテリピート×A(タテリピート必要数)
      B=60cm×5=300cm
 
       ※無地のようにリピートのない生地は
            B= 仕上がり丈+縫い代 
 B巾数(C)を計算(小数点以下切り上げ)
   C=仕上がり巾×ヒダ倍率(一般的に2倍)÷生地巾・・・・・ (小数点以下切り上げ) 
       C=200cm×2÷110cm=3.636・・・=4となります。   
         
 C必要な生地m数(D)
   D=B(裁ち切り寸法)×C(巾数)
       D=300cm×4=1200cm・・・・・12m
               
V 縫製手順
 1.材料
  カーテンとして一般的な両開き(2枚1組)のカーテンを縫製します。
生地要尺は、5リピート(1リピート60cm)の生地を4巾とします。
    材料 生地 必要なメーター数  1リピート60cmとすると、60cm×5リピート×4巾=12m
        カーテン芯地  カーテン上部のプリーツ部分を作るため材料です。プリーツの高さにより通常2種類あります。
                  9センチプリーツ用(丈の高い場合)、7.5センチプリーツ(腰窓のように丈の低い場合)
                  必要m数=生地巾のm数×必要生地巾数  例えば、生地巾110cmの場合は、110×4=440cm
        カーテンフック  プラスチック製のアヂャスターフックがカーテンの丈を2〜3cm調整できるので便利です。
                  芯地巾9cm用、同7.5cm用があります。 2mのレール巾のカーテンで20個くらい必要です。
                  ギャザーテープを使用する場合は、特別なフックを使います。
        ミシン糸     ポリエステル製が丈夫です。色は、通常縫い目が目立たないものを使います。
  
 2. 2巾の生地の縫い合わせ 
   両開きカーテンなので、2巾で1枚のカーテンを作ります。これを2枚作ります。
 @合わせ縫い
  一般的な方法です。2枚中表にして重ね直線縫いします。柄物の場合はできるだけ柄合せをします。
  縫いツレが起きないようステッチの巾の調整に注意します。 (ステッチ間隔3〜4mm)
                

 Aオーバーロック ロックミシンをお持ちなら、合わせ縫いの後、縁かがりをしておきますと、ほつれやすい
              生地には最適です。

                
  3.両脇の始末
   @一般的な方法(シングル仕立て)
     1.5〜2.5cmの三つ折りで縫製します。
     縫いツレが起きないようステッチの巾などに注意して縫製してください。
                  
   Aダブル仕立て
     レースなど透ける素材は、1cm前後のダブル仕立ての三つ折りにすると最適です。
        
                       
   
 4. 上部の始末
  @芯地テープの取り付け

  布地の場合柄の並びは水平ラインとは限りません。柄の並びは、右下がりだったり左下がりだったりと傾斜
  しているものが多いので柄の並びに合わせて芯地をつけると失敗する場合がありますので注意してください。
  芯地巾は7.5cm又は9cm(いわゆる腰窓用)を使用します。
    a. シングル仕立て
                  ドレープやプリントなどの一般的な方法
        生地上部から捨て縫いの縫い代分1.5cmと芯地巾分を見込んでカーテンの仕上がりラインを決めます。
       そこにアイロンで折り目をつけます。 さらにそこから芯地巾分上にアイロンで折り目をつけます。
       芯地はカーテンの裏側に1.5cm重ねて捨て縫します。そして、生地裏側に芯地を巻き込みます。
               
               b.ダブル仕立て
        レースやケースメントなど、薄く透ける素材はダブル仕立てにしますときれいです。

     
     c.ギャザーテープを使う場合       
        ギャザーテープを使うとプリーツによらずにヒダができますので、縫製が楽です。
        カーテン上部から1.5cmのラインで生地裏側に折り返します。
        5〜10mm下がったラインにギャザーテープを置き、3〜4箇所ミシンをかけます。
        片側の端を縫い止めて、紐を引っ張ることでギャザーをつくります。
     
     

  Aプリーツ(ひだ)の作り方
   プリーツとプリーツの間隔は10〜12cm、ヒダ山の高さは2〜2.5cmが最適
   プリーツの数は100cm巾のカーテンで、9個程です。

   

  プリーツを取る前のカーテンの全体幅=A200cm   仕上がり巾=B100cm(ゆるみ込み)
   A200cm-B100cm-6cm(これは両サイドそれぞれ3cm入ったところからプリーツを取るため)=C94cm
   C94cm÷プリーツ個数9ヶ=D10.4cm 一個あたりのプリーツのつまみの量
   プリーツ間隔=B100cm÷(プリーツ数+1)=10cm
   二つ山として一山の高さ=D10.4cm÷4=おおよそ2.6cm
   二つ山でヒダの立ち上がりが4面となります。
   三つ山したいときは6面×2.6cm=15.6cm必要となります。
   でも実際には内部に入り込む4面は2.6cmぴったりでは有りませんから、
   およそ13cm以上あれば綺麗な三つ山が取れます。

   プリーツを作る順番は、まず両サイド二つを作り、次に中央を作り、以後はできたプリーツとプリーツの
   真中につくってゆけばきれいに決まります。 

 5. 丈決めと裾の縫製
    カーテンの丈決めは、お一人で作業する場合カーテンレールに掛けて行うのが一番簡単でしかも正確な方法です。
   プリーツにAフック又はBフックをとりつけます。フックをレールのランナーにひっかけます。
   床ラインにあわせて、数カ所チャコやまち針でマーキングしてください。
   仕上がり裾ラインはマーキングラインの1cm上がったところになります。
   
   一般的な裾の処理は折り返し幅10cmのダブル三つ折としますから、
   仕上がり裾ラインから20cm下がったところにマーキングしたうえで、裁ち落とします。
   
   三つ折にするのは裾に自重がかかったほうが、綺麗なウェーブが出るからです。

   ダブルで折りかえした部分を数カ所まち針で固定して、ステッチをかけます。
   重みが不足の場合は両端にウェイトをいれます。
      

    100cm巾のカーテンが2枚できて、カーテン本体の出来上がりです。

 6. 共生地タッセルの作り方
タッセルとは、昼間カーテンを端に寄せたときに使うバンドのことです。ここでは共布のタッセル
の作り方をご説明します。

   最初に厚紙で、下記寸法の型紙をつくります。長さについては束ねるカーテンの量によりますが、
   100cm巾のカーテンなら 40cmほど、それ以上の巾数は実際にカーテン
   を紐などで束ねてみてどれほどの長さが必要か、あらかじめ試してみます。
   型紙ができましたら、それを使って、カーテン芯地を同サイズに2枚カットします。
   次に生地の上に型紙を乗せて、折り返し部分を見込んで2枚カットします。
      

   そしてアイロンを使って、型紙のラインに沿って生地を折り返していきます。それが終りましたら
   厚紙は不要ですから取り除き、 変わりにタッセルの芯となる型紙サイズのカーテン芯地
   を乗せて中心線から布を織り返して重ね合せます。
    

 次に両サイドに紐(共布でつくった紐又は、適当なコード)を挟み込んで、点線部分にステッチをかけ縫い上げてゆきます。
  
  これですべて出来上がりです。 さっそくレールに掛けてみましょう。
  特に、問題がなければ、カーテンを左右に寄せて、プリーツを丁寧にたたんで、軽く紐で、上下2個所ほどしばって、1〜2日ほど
  そままにしておくと、布がなじんでプリーツがきれいにでます。
                                           参考資料 日本インテリアファブリックス懇話会 「カーテン」より

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